▼冬枯れの景色の中で、目を引くのは小さな赤い実を付けた植物である。ナンテン(南天)にセンリョウ(千両)、マンリョウ(万両)。すっかり色味をなくしたわが家の庭も、そこだけ鮮やかだ

 ▼よく似ているが、実の付き方が上向きか下向きか、葉の縁が滑らかかギザギザかで見分けがつく。赤い色は古くから魔よけの力があると考えられており、その名前からも縁起物として使われることが多い

 ▼代表的なのは正月飾り。清廉潔白の意を込めた「ウラジロ(裏白)」や、家の繁栄を願う「ダイダイ(橙)」などとともにしめ飾りに欠かせない。クリスマスリースを外し、正月の準備に取りかかるという方も多いだろう

 ▼「二重の苦」を連想させる29日や「一夜飾り」となる31日は避けるという習わしを思い出すと、気ばかりがせく。気持ちよく新年を迎えられるようせめて玄関周りは整えると決め、カレンダーの「28」に印を付けた

 ▼まだ、という方はこちらの準備こそお忘れなく。マイカーの雪への備えである。暖冬傾向が続き、なおかつ今年のこの異常な暖かさ。平野部で生活していると気が緩んでしまいがちだが厳禁だ

 ▼冬用タイヤを使わずに雪道や凍った道で事故に遭ったり、動けなくなったりする事例は後を絶たない。大規模な交通まひにつながることもある。帰省先や旅先の天候も確認が必要。用意万端、すっきりした心持ちで年を越したい。