膵臓がんの啓発活動を始めた川田さん

 群馬県太田市由良町の医院「川田クリニック」院長の川田敏夫さん(64)が、毎月同院で開く糖尿病患者を対象とした無料教室で、膵臓(すいぞう)がんに関する情報発信に取り組んでいる。川田さんは今年、自身がステージ4の膵臓がんを告知され、闘病を続ける。ステージ0で治療を開始すれば、5年生存率が8割を超えることなど、教室では早期発見の重要性を訴えている。

 川田さんは群馬大医学部を卒業後、県内外の医療機関での勤務を経て2005年に同院を開業。地域医療に携わる傍ら、専門とする糖尿病の患者を対象に無料教室を開き、新薬の紹介や治療のアドバイスなどを続けてきた。

 川田さんが体調の異変に気付いたのは今年3月。腹部に違和感を覚えて超音波検査を受けたところ、膵臓にがんの兆候が見つかった。すぐに複数の医療機関を受診したが、確定診断が出たのは3度目の入院検査を受けた6月。「時間を無駄にした」と肩を落とす。